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2024.7.30

チームビルディングとは?目的やチームの結束を強くする方法を紹介

仕事をチームで進める際、個々の能力を最大限に発揮し、成果を上げたいと考えることはありませんか。人材育成や組織改革において、リーダーはチームビルディングというスキルをもとめられています。

しかし、突然チームをまとめて、個々のパフォーマンスを最大限発揮させるのは難しいことです。そこで、本記事ではチームビルディングとは何か、その目的や方法について説明します。

さらに、チームビルディングのメリットや注意点も解説していますので、部下の指導方法に悩んでいる方は参考にしてみてください。

チームビルディングとは

個々の能力や経験を引き出して、強い組織を作る手法をチームビルディングといいます。重要なのはチームメンバーのスキルを、どのように最大限発揮させるかです。そのため、メンバーの一人ひとりの個性やスキルに着目します。組織のためにスキルを修正するのではなく、育成しながらチームに貢献してもらうことが目的です。

また、チームを強化するための研修やコミュニケーションもチームビルディングに含まれます。個々の才能を最大限活かし、組織を強化するために重要な手法です。

チームビルディングの目的

チームビルディングには、以下の5つの目的があります。

  1. 共通のビジョンを共有する
  2. 人材を育成する
  3. モチベーションを向上させる
  4. 適材適所に人材を配置する
  5. 目標達成への意欲を高める

上記の目的を意識したチームビルディングを行うことで、より効果を発揮できます。

共通のビジョンを共有する

チームビルディングの主な目的は、共通のビジョンを持たせることです。強いチームや組織を作るためには、共通の目標を設定する必要があります。

一つの目標に向かって、チーム全員が協力して行動することで、一体感が高まります。チームビルディングは、新入社員の入社時や新しいプロジェクトの立ち上げに行われることが多いです。

これにより、チームのメンバーは早い段階で自分の役割や目標を理解しやすくなります。共通のビジョンを持つことで、チームの結束力が高まり、より効果的なチーム運営が可能となります。

人材を育成する

チームビルディングは、チームリーダーや管理職などの人材を育成する目的があります。強い組織やチームを作るうえで大事なのは、チームリーダーや管理職の役割です。

リーダーや管理職が、部下やチームメンバーのモチベーションを維持する責任があります。そのため、彼らにはチームマネジメントの学習機会が必要です。

モチベーションを向上させる

チームビルディングの目的の一つは、メンバーのモチベーションを高めることです。メンバー各自のスキルを最大限に活かして、チーム全体を強化します。

これにより、各メンバーは自分の役割を明確に理解することができます。今まで気付かなかったような、個性やスキルに気づくこともあります。チームでの成功体験がやりがいとなり、モチベーションの向上につながるでしょう。

適材適所に人材を配置する

チームビルディングでは、メンバー同士のコミュニケーションや相互理解が重視されます。これにより、お互いの個性や価値観、スキルなどを共有することが可能です。メンバーの能力を詳しく把握することで、適材な人材を配置できるでしょう。

目標達成への意欲を高める

目標を達成するには、メンバー全員が目標達成への意識を持つことが大切です。チームビルディングを通じて、各メンバーが目標を明確に理解できます。

目標が明確になれば、自分がチームにどう貢献できるかを考えるようになることでしょう。その結果、チームの結束力が高まり、目標達成への意欲が高まります。

チームビルディングにおける「タックマンモデル」

心理学者ブルース・W・タックマンによると、チームビルディングは以下の段階に分けられます。

  • 形成期
  • 混乱期
  • 統一期
  • 機能期
  • 散会期

それぞれの状態を詳しく解説しますので、チームをより強固にするために参考にしてみてください。

形成期

チームが新たに組織されたばかりで、お互いのことを全く知らない状態です。この段階ではチームの目標も不明で、個々の役割は全く分かりません。

プロジェクトに対しても、誰かがやってくれるだろうと積極的に貢献は期待できないでしょう。この時期に重要視することは、メンバーのコミュニケーションを活性化させることです。

交流会やゲームなどの雑談の場を設けて、フラットに会話をできる環境を整備してみてください。

混乱期

コミュニケーションによって、お互いのことが少しづつわかってくる時期です。混乱期に入ると、お互いの考え方の違いにより衝突や対立などが起こり始めます。

これはチームの成長過程で避けられない課題です。この時期で大切なのは、コミュニケーションの質になります。

衝突を恐れずに、お互いの考え方や意見を議論することが大切です。

統一期

この時期には、メンバー間で考え方や意見を理解し始め、チームが徐々にまとまってきます。チームの目標や個々の役割が決まってくるので、自然とチーム内で協力をするようになってきます。

多少の意見の衝突はありますが、お互いが相手の意見に対して前向きに討論できるようになってくるでしょう。

機能期

個々の役割に対して能力が発揮され、メンバーそれぞれが自発的に行動ができるようになってきます。お互いの役割が把握できるので、協力しサポート体制が整うでしょう。

チームでの成功体験により、自信やモチベーションにつながり高いコストパフォーマンスを発揮できます。チームが高いパフォーマンスを維持させるため、リーダーは個々のケアやサポートをすることが大切です。

散会期

プロジェクトが終了して、チームが解散する時期です。仕事をしている以上、ずっと同じメンバーで業務をすることはありません。

プロジェクトの目標が達成できなければ、チームも解散するでしょう。この時期に大事なのは、培ったスキルや成功体験を別のプロジェクトでも活かせるように振り返ることです。

チームビルディングのメリット

チームビルディングのメリットは、メンバー同士のコミュニケーションが充実することです。メンバー同士がお互いのことを知ることで、チームの役割や目標に対する一体感が生まれます。

仕事に対して貢献ができ成功すれば、モチベーションにもつながるでしょう。また、積極的にコミュニケーションをとることで、新しいアイディアや発想も生まれやすいです。

チームでの討論が刺激となって、個々が新しい考え方を持つことができます。

チームビルディングを行う際の注意点

チームビルディングを進める際には、次の点に注意が必要です。

  • メンバーの役割や目標を明確に設定する
  • 適切な人員配置を行う

チームビルディングにおいて重要なのは、メンバーの役割や目標を明確にすることです。目標や役割が定まらない状態では、それぞれの能力を発揮できません。

そのため、チームの目標を明確にし、編成するメンバーに役割を持たせてください。ただ人数をそろえてチームを作ればいいわけではないので、人員配置にも注意しましょう。

まとめ

チームや組織を強固にするために、チームビルディングが非常に重要です。これにより、個々の能力を最大限に活用し、メンバーの成長を促すことができます。

チームビルディングの成功は、チーム内でどれだけコミュニケーションが活性化するかにかかっています。良好なコミュニケーションを通じて、目標や各メンバーの役割が明確になります。

チームビルディングの各プロセスを理解し、その時期に合った対策をすることが大切です。